当事者意識の強さは、BSの批判禁止を破らせる

当事者意識が強い場合。
人はアイデア出しをするときにそれが
「短期的に実行可能か」ということを
非常につよいフォーカスで判断している。
判断遅延、批判禁止といっても、
それを実行する当事者となるつもりのある人は
判断は自然とわき起こってします。
「それは実際、できるかことだろうか。手間が膨大ではないだろうか」と。


どうすればいいか。
頭に浮かんだことを吐き出さなければ思考力は鈍る。
であれば、アウトプットして次の考えをいれる余地がいる。
批判は禁止なのでだせない。
そういうときに、アイデアについての「コンサーン(懸念)・マグネット」という
名前の受け皿をテーブルに置いておく。
懸念点をカードに書いて、受け皿に入れておく。
コンサーン、心配なこと、が出てきたらそのマグネットに吸い寄せられる、
という運用イメージなる。
これはあとで、アイデアを磨くときに必要になる。
効率もいい。
なぜかといえば、アイデアすべてを批判していたら思考力も伝えてディスカッションする時間も
かかる。
最終的に残すアイデアになるもの以外にも詳細にそれをおこなうのは時間がロス。
しかも、アイデアを途中で批判することはディスモチベータになるので、余計に悪い。



なお、このマネジメントをするには、
「クリエイティグ・ディスカッション・ラダー」という
梯子をホワイトボードかテーブルに置いて
”いま私たちはどの段にいるのか”を意識して、場とメンバーを守る
強制力発生装置として運用しておくこと。
ラダーは4段階ある。
1問題定義と問題分析
2アイデア出し(ブレスト)
3アイデアの抽出・統合(ハイライト法、KJ法
4アイデア磨き(PPCO)とアクションプラン(だれが何する)


当事者意識の強い状態で行う会議は、
えてすると2をやりながら4も含んでいる。
それではいけない。
あるいは、1の段階の途中で2を始める


フェーズが異なるアクションは場にしてはいけない。
という議論ルールを皆が同意し実行すること。
そして、
思いついてしまったことが頭をふさぐなら、
それは、各段のさらにおくっておくこと。
特に批判禁止のために、「コンサーン・マグネット」は特徴的にしておくこと。


ブレーンストーミングの4つのルールをホワイトボードに書く。
という工夫レベルもいいのだが、
もっと全体的な基礎ルールを踏まえてディスカッションを
議論したい


なお基礎ルールとして
・アイデアは紙に書く(発言者と発言内容を切りはなす)
・発散と収束は同時にしない(複数人シンクのディスモチベータ・フリーのコツ)
・アイデアの本質は既存の要素の新しい組み合わせ。「既にある事例、他の業界のやりかた」を集めて、方を発想せよ